制作編
プリアンプには、当然だけどセレクタとボリュームの機能がいるのと、隠しときゃいいものじゃないので見かけも多少必要、ということで、なにげに最大級のプロジェクトになった。
最終的な特徴は以下の通り。
- セレクタは入力のところでリレーを使ってGNDごと切り替えるように
- ボリュームは500Ωのアッテネータ2段(写真でみえる2つのダイアルは左右ではなく、おおまか調節用、こまかい調節用)。4回路6段のセレクトスイッチを2コ使用。最初のアッテネータは12dBカーブになるよう設定し、次の段では3dBカーブで設定した。初段のほうは抵抗比の都合で3段しか使用していない(本当は4段のつもりが、買った抵抗で変なのがまぎれこんでいたらしく、使えなかった)。これで-36dBまで3dB刻みでいける。根性はいるけど音質的にはかなり有効なので是非どうぞ。
- スイッチング電源(好きなんです……)
あとは前回とかぶるけど、
- 2kΩ受け
- 2段反転増幅、間にボリューム
- 危険じゃない程度に高い値の抵抗を避ける
といったところ。おまけで、
- 豪華ケース
その他、敵(sphinx)は強いので、抵抗はみんなDALEを奢ってやった。
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実際組むとそれなりにトラブルにも遭遇した。(バカの一つ覚えで)AD797をつけると、案の定発振。フォノイコで対策にはなれているので、帰還にR+Cを並列ではさむと、発振は収まったけど、ノイズがある。電源カナと思ってレギュレータかましてみたがかえって増えた(笑)。まあそれはそのままにして、オペアンプの電源の足近くに4.7μFと0.1μFをつっこんだら綺麗に消えた。遠くの1000μより近くの0.1μです。
音のほうなんだけど、なんつーかー、ですね、高レベルの比較になるけど、前のプリアンプ(sphinx)超えてると思う。ステレオイメージが拡がったし、高域のふんづまり(以前はなにも感じなかったけど比較すると感じる)が取れてさらに一段上にきた感じ。作るの大変だったので、こんだけやって、結局超えられなかったらどうすんの、とビビってたんだけどまあなんとか乗り切った。