あらゆることをSurface中心にやってみる

原因不明の微熱にかかって4か月近くも経過してしまった。それに伴って今までやっていたアウトドア(つっても運動しないものも含むが)系の趣味はことごとくやらなくなってしまい、ちょっとインドアなことばかりやっている。


その一環で、もう数年ぐらい趣味的な使い方はほとんどしなくなっていたPC系の環境構築などを最近やってみている。
今やっているのは、Surfaceを仕事にどこまでつかえるのかというところ。今まではMacbookAirでやっていたんだけど、ここ数日はずーっとSurfaceばかり使って作業している。なんとかなるもので、会社にMacbookAir持ってはいくものの、開けずに済んでいる。
さてどうやっているのか。僕の仕事は基本的にインターネット系なので、かなりの事がネットワーク上で終わる。メールはGMailだからブラウザで問題なし。あとオフィス系のファイルはMS公式のオフィスがちゃんと最初から入っているのでこれも問題なし。


でもネックになることはたくさんある。まず最大のものとしては、ロクなSSHクライアントがWinRT用にないということ。SSHがないと仕事にならない。

といってもどんどん開発が進行しており、とりあえず使用可能レベルに到達するのも時間の問題かな、と思っていた矢先、以外なところから解決した。誰かがSurfaceJailBreakして、PuTTYをRT用にリコンパイルしたのである。PuTTYは言わずもがなWindowsプラットフォームの鉄板SSHクライアントなので何の問題もない。いきなり完璧なものが手に入ってしまった。しいていえばデスクトップアプリというのがSurfaceっぽくないけど、まあ十分か。

次のネックはEmacs(エディタね)がない、ということだけど、今回を機にAmazonEC2を使って自分専用の開発サーバ(Ubuntuベース)をたてることにした。費用はかかるけどまあ仕事柄を考えれば許せる範囲。そこでEmacs始めすべての開発環境をセットアップした。全部SSH経由で操作。レイテンシも十分許容範囲。




あとたまに使いたくなる、使わざるを得なくなるWindowsアプリをどうするか。これは家サーバをたてて、そこにリモートデスクトップすることで解決。おもったよりリモートデスクトップが速いので、違和感なく作業できる。つかこんなに速かったっけ?

波にのってきたらAdobe系のソフトもそちらに移動するかもしれない。




データの同期は今Dropboxを中心に組み立てていて、先述の開発サーバとWindowsDropboxでデータを同期している。問題はSurfaceで、Dropboxが今のところウンコレベルのアプリしか提供していない。しぶしぶWebインターフェイスを利用して作業。




以上の組み合わせで仕事できているわけだけども、ここまでしてSurfaceで仕事する意味あるの?と聞かれれば微妙なところ。でもすぐにあちこち持っていける軽さというのはかなり魅力がある。MacでもAirなので十分かるいのだけど、Surfaceはさらに一段も二段も軽い。そして、疲れたらキーボードをパタンと畳んで、タブレット的に使用してもよい。膝にSurface乗せて適当にメールを読む、というのを職場でやるのは、ちょっと新感覚。

そしてその移行の自然さはMSのSurfaceでしか味わえない感覚だろう。ノートPCのヒンジが180度曲がるとかそういう次元ではないのである。なんというかiPad並の感覚で作業できる。それでいてキーボードを開けばノートPC並の操作性(あのキーボードに慣れればね)を確保できる。

あと特筆すべきは、圧倒的な軽さを求めずにiPadよりわずかに重いぐらいにしつつ、バッテリーを十分に搭載した点。これによって、本当にまる一日バッテリーが持つ。朝きて、ずーっとSSH開いて作業して、途中昼飯食べたりするけど、なんだかんだと一日つかって、帰る時にまだ30%ほど残っている。

つまり使用時にACアダプタををささなくていということだ。タブレットの気軽さを保ちながら、それなりにハードな使用もこなせる、そういう意味でSurfaceタブレット世界地図をかえているのである。ただの後方互換性がない変なマシンではないのである。


え、Surface Pro? あれは結局Windows8だからなあ。かなり重くなる上、ほんのり熱くなる筐体、3時間少々の駆動時間、すぐにスリープに落ちられない、通信などすべてが止まってしまう普通のWin8ではなぁ。同じみかけで同じキーボードが使えても、他の利点がCPUパワーと互換性と引き換えに失われすぎという印象。