Nikon V2 レビュー

もともとNikon V1は持っていて、それなりに満足していたのだけど、V2がほしくなってきたので買ってしまった。クリスマスプレゼントということで。なのでレビュー。

ボディー

グリップが出っ張ったデザインはネット上の写真で見ているとV1より悪い感じがするけど、実際にはベースの部分がかなり薄くなっているので出っ張っているように見えるだけで、V1と比べてかさばるということはない。
重量はかなり軽くなっている。バッテリーを変えてでも最軽量といいたかったのかもしれない。V1の、重量なんて気にしてないもんね感とはかなり違う。質感という意味では若干さがったかもしれないけどメリットのほうがずっと大きい。
電源ボタンは一眼レフ風バネスライドスイッチになった。V1の時非常に電源スイッチにはイライラしたのでこれは大きい。
あと何気にフラッシュもついたのでいざというときには役に立ちそう。

操作性(主にV1との比較で)

操作性に関しては、V1の時に「なんでこんな設計なんだろ?」とおもった部分がほぼ軒並み解消、改善されている。特に一番大きい改善点としてあるのはポストビューがOffにできるところ。V1ではこれがオフにできないため、動きものに対して性能が高いのにもかかわらず撮りにくかった。Offにすることで普通に光学ファインダーで撮っているような感じで撮ることができる。エレクトリックシャッターを使うことでさらに自然に撮れる。なんていうかもうエレクトリックシャッターでほとんどの場合はいいんじゃないかなと思わせる。
Nikon V2 sample 2
連射は15枚/秒までAF追従。V1からこれも進歩。15枚は正直必要なのか悩むところだけどできるのはありがたい。子供写真などにはとても頼りになる。ポストビューをOffにして撮ると軽快さがすごい。一枚の軽さがレンジファインダーのようだ。一眼レフは画質はいいけど(重さじゃなく機能面で)軽快さにかけるね、と思える時代にはいってきたのかもしれない。
あと個人的にはまあどっちでもいいのだけどPASMモードダイアルが追加された。僕は主にPモードを使っている。
またスロービューモードというものが追加された。フルオートにはなるものの、半押しした瞬間から被写体がスローモーションで動いて、好きなところを一枚選べるというもの。色々便利に使える可能性あり。ちなみに僕は最近オタク心も落ち着いて、おおむねフルオートでもいいんちゃうかとおもってる。
悪い点としてはボタン類がうまく活用されていない気がする。特にFボタンとコマンドダイアルのプッシュ。モード毎に機能が変わるFボタン。すごく良い位置に配置されているこのボタンだけど、どのモードでもいまいちな機能が割り当てられている。モディファイキーとしてでも活躍すればいいのに。コマンドダイアルのプッシュもどこで使っていいのかなんだかよくわからない。本当に限られたところでしか使いどころがない。露出補正とかがもう少しやりやすくなるようなキーアサインにできる余裕があるのにそうなっていない不思議。まだ一眼レフに遠慮しているのだろうかと勘ぐってしまうな。

画質

厳密には一切比較していないのでなんともいえないけどV1から劣化している感じは受けず。画素数も増えたし良くなったといえるのではないだろうか。特に不満なし。軟派で申し訳ないけどアクティブDライティングが結構好き。
Nikon V2 sample
Nikon V2 sample 3

そのほか地味なV1からの改良点

  • ISOオート時にファインダー内にこれから適用されるISOがでるようになった(今までは設定値がでてただけ)
  • ズームレンズを撮影可能ポジションのすれば電源On、というのに加えて、ちゃんと閉じたときに電源Offするようになった。(なぜV1でこれができなかったんだ?)

結論

ボケボケ写真派じゃなければこれで満足。V1の不満点を殆ど解消していてNikon1システムとして、一つの完成形といえるのではなかろーか。