海水の記事と東京の水道水の記事を合わせて読む

「海水からヨウ素131検出、安全基準の127倍」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110322-OYT1T00078.htm

東京の水の話「東京の水道水から検出 乳児基準超えるヨウ素
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032301000502.html
を合わせて読んでみる。まず海水の記事

東電は21日午後2時半、福島第一原発の廃液を海に流す放水口の100メートル南の海域で、海水500ミリ・リットルを採取して調べた。その結果、原子炉等規制法が定める1人当たりの年間基準の126・7倍に当たる、1ミリ・リットル当たり5・066ベクレルの放射性ヨウ素131が検出された。

これを今回の東京の水と同じ単位にすると、単純に1kg=1リットルとして、5066ベクレル/kgになる。
ここで、基準値の126.7倍といっているので、それを元に基準値を出すと、ほぼ40ベクレル/kgが基準になる。特に乳児などとは書いていない。書いていないだけでそうなのかもしれない。ともかく40なんである。
さて東京の水道水の記事に移ると、

福島第1原発事故の影響とみられ、乳児の基準値100ベクレルを超えているとして、乳児が飲むのを控えるよう求めた。検出されたのは22日の検査。乳児以外の基準300ベクレルは下回っている。

とある。海水の時の話と基準値が違う。後にある福島の記事とあわせると、

  • 原子炉等規制法=40ベクレル/kg
  • 食品衛生法=300ベクレル/kg(乳幼児100ベクレル/kg)

ということらしい。
で、海水の記事に戻ると、5066ベクレル/kgで、

原子力安全・保安院によると、この水を1日2リットルずつ3日間飲むと、年間基準の放射線に被曝することになる。

とある。ふむ。今回東京の水からでたのは210ベクレル/kg。だいたい24倍。3*24=72で、今の量だと2リットルずつ摂取すると72日間で年間基準の放射線被爆することとなる、ということになる。この記事の年間基準とは何か?よく他の記事でいわれる1ミリシーベルトの事なのかはわからない。
福島はどうなのかといえば、以下の記事がある。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110321-OYT1T00512.htm

厚生労働省は21日、福島県飯舘村の水道水から、食品衛生法の暫定規制値(1キロ・グラム当たり300ベクレル)の3倍を超える1キロ・グラム当たり965ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。
厚労省は「一時的に飲用しても直ちに健康に影響はないが、念のため飲用を控えてほしい」としている。

海水の1/5.25倍。同じように2リットル飲み続けると約16日で年間基準。無論これは水以外の要素(大気など)は含んでいない。

追記:よりダイレクトな式が
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf
にあった。これを使うと、2リットル飲み続けて1ミリシーベルトいくには108日必要となる。福島で24日。ちなみにこの式の例で示される1232マイクロシーベルトは210じゃなくて200が使われている。
この謎の係数もかなりゆれがある模様。自分判断しかないということか……。