エンクロージャいらない?

設計図を書いてはみたものの、指を動かすのも億劫な僕は木材の事を考えると憂鬱になってしまい、できてもfidelio様を超える点が一個でもあるかどうか、超えなきゃ意味ないし、あーめんどーくさいなーみたいな感じで過ごしていると、ふと
www.dynamicaudio.jp/file/060806/oto-no-hosomichi_no55.pdf (PDFなので注意)
天上界に住む仙人のお告げが。なになに、スピーカーユニットつるすと6dB/octで低音が消えていく……? お。(ここでPDF閉じて)、これって昔
http://d.hatena.ne.jp/raspy/20071221/p1
で言ったことに似てるなあ。まあ結論は音の回折なんだと思うけど、丁度6dB/octのフィルタは作成済なので、ユニットだけ買ってきて、このフィルタかませばエンクロージャいらないんじゃん? 僕って相変らずいいこと思いつくなあーと、思いたったらやらねば気がすまない性質なので早速、目をつけていたPARC AUDIOの13cmフルレンジを買ってきた(ちなみに店頭で10cmのものをバックロードみたいな箱にいれていたけど高音も低音もでていなかった。なぜ?)。DCを切るためにちょっといじったり、このユニットにあうように調整した。
遊びなのでfidelioのうえにのっけて、
で、おそるおそる聴いてみると、逆に高域が足りない。お。高域は6dB/octじゃないのか、とイコライザでちょっと持ち上げてやる(ある帯域から緩やかに、差し引きフラットになるように調整した。また余談だけど、foobar2000のイコライザは超高品質。6db/octを全域にかけて戻して、とやっても問題ないくらい)。
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ななな。おい、ちょっと、素晴しいよ。ユニット継いだだけなのに、ブリブリ低音が、それもクリーンな低音が出てきた。
調子にのって音量をあげるとユニットがクリップした(笑)。

でも、バスドラがドンドンズンズンみたいなものじゃなければ音量もあげられるし、そういったソースの美しさはある意味fidelioより良い。
得意な低音というのがあって、要は振動板が溢れないような低音ならOK。エレキギターみたいに混濁したソースは苦手らしい。(固定してないからかも)
得意なソース、例えばピアノとか、弦とか、jazzのバラードとかを聴くと美しい。音の数が少ないソースほど美しく、オペラなどは普段ほぼ聴かないんだけど、これで聴くと最後まで聴ききってしまった。こういう表現は控えようと思ってたけど……舞台の形がみえるようだった。
帯域バランスもかなりフラット。体感4、50Hzくらいはでてるんじゃなかろーか(繰り返しますがユニットだけですよ)。ユニットだけで床が震えてる(笑)。ありえない光景です。オーディオかじってる人がみたら、ホントに信じないと思う、そのくらいびびった。笑った。
だから、fidelioと比べても、わずかにレンジは狭くなるものの、「うわー狭くなったわ」とは思わない。なにより、その低音が綺麗。小さいスピーカーにありがちな、こもってる感がない。クリア。ミニコンポとか、エンクロージャとっちゃったほうがいいんでないの?なんておもったりした。
ユニットいじめなので、すぐは公開しませんが、リクエストがあればそのプラグインをtruephaseにひっつけて公開します。parc audioのユニットが高性能だからできた技なのかもしれませんし、これで破壊しても責任持てませんが、やったことなければ、ウケます。そのくらい意外な低音がでます。
ただ、ロックなどはホント音量がだせませんでした。混濁するソースは、やはりポンと置いただけなので、あまりよい結果ではありません。もっと共振周波数が低くて、耐入力もあるユニットなら結果が違うかもしれません。

で、エンクロージャなしでここまでいけるんなら、もう作るのやめようかな、なんて……(どうにか固定する板だけ買おうかな)