SPHINX(プリアンプ)ボリューム改造

うちで使っているプリアンプはダイナミックオーディオの中古で落ちてたSILTECHのSPHINX PROJECT TWO というものである(MK II はwebでもかかるけど、これは違うもの。うちのアンプは超マイナーらしく、ネットでも海外含め記述が殆どみつからない)。これにはロータリースイッチのゲイン調節がついているんだけど、買ってすぐから、ずっと接触が悪かった。理論的にはある程度ゲインで落として、ボリュームをおいしいポジションまで持っていくのが一番良い音だと思うんだけど、実際の聴いた感じではゲイン最大から-1のポジションで、あとはボリュームで絞る、というのが一番良く聴こえていて、そればかり使っていたので、まあ特にそのツマミさえいじらなきゃ不満もなかったんだけど、急に思い立って、接触不良を直すことにした。
開けてみると、素直に直すのは難しそう。まーしょうがないか、と思いつつ、なんとなく見ていると、このゲイン調節の仕組みが、多数の1kΩの繋ぐ位置を替えているロータリースイッチということに気付いた(例えば2段目なら、直列側は1kΩ+1kΩ)。ゲインを絞れば通る素子が増えることになり、そりゃ音にも影響するよなあという印象。
じゃあ、普通?みたいに直列側、並列側ともにいつも1コになるようにしよう!(普通のアッテネータってことです)ということになり、秋葉原に調達しにいった。秋葉原で買ってきたのは、ロータリースイッチと抵抗多数(Dなんとかの金属皮膜)。

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これがそのゲイン調節付近。まずこれをとっぱらって、ロータリースイッチが入るかどうかたしかめる。……そのままでは入らないので、手前にあるコンデンサもどけることにした。
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これは全体図(とっぱらった後)。開けてみると、シンプルなアンプだなあとつくづく。なんかいい部品とか使ってんのか?よくわからない。増幅は普通にOPアンプみたい。プリアンプだしこれでいいと思う。ちなみにこのプリアンプはノイズが殆どゼロ。素晴しい。
で、ロータリースイッチに抵抗を付けていく。
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汚ないですが勘弁してください。
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取り付けはこんな感じ(写真ブレてる)。
高さ(穴まで)がかなりギリギリだった。配線も、もともとのモジュールの位置から引き出すと干渉するので、裏から引き出している。もともとのツマミがそのまま使えて感激。あ、ボリュームはなにげに日本のALPS製だった。フツーだ。
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取り出さされたゲイン調整モジュール
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組付け後。違和感まったく無し!

最低のゲインで使用してみる。ボリューム位置は9時くらいから12時くらいにアップ。音に関しては、低音に厚みが増した。高音のディテールも失わず、非常に好ましい変化。ボリュームがあんまり低い位置だとやっぱ損失あるんだな〜と思い、さらに欲を出して部品を買い足し、もっと低ゲインを作ってみたけど、あれ?イマイチ?ナローレンジになってしまった。Dなんとかじゃなくて、別メーカーの金属皮膜だったからなのか、値によるものなのか不明。ただ、もうこれ以上ごちゃごちゃやるのはツライので、印象の良かったゲインを使用することにして終了。