安徳天皇漂海記

ダカーポのおすすめに従って買ってみた。壇ノ浦の合戦で入水自殺した安徳天皇がマコトオウフスマに包まれて鎌倉に……という感じのフィクション。前半は歌の引用が多く、その解説を語り手の人にさせているから川沿いリバーサイド気分(気にしないで……)になる。過剰なくらい親切だから置いていかれることがなくて良かったかもしれない。歴史の背景を知っておいたほうがずっと楽しめる。自分は源実朝については無知だったので調べてみたりした。
身分に頼った展開に途中ダレかけるも、最後に一気にはじけるテンションはギターを可能な限り高音までテロテロテロと駆け昇ってアームをギュイーンとやるギタリスト、ホトバシル射精のようだ(!)。僕は好き。満足。