他の企みに便乗してでも目的を達成するのが政治家

僕は20過ぎ(8年前ね)くらいにダライラマ自伝などを読んで以来、中国(国家が)嫌い(中国人みんなわるい、とかは思ってない。日本人よりすごいところ、いいところも沢山あると思う)。中国進出だぜ、とか世間がうかれてても、それは僕から見れば、チベットに対して失礼にあたる行為で、世間が9.11とか言っていても、そんなことより(失礼)チベットだろうよもっと注目せんかい! とか思っていたりした。世間とずれていた。
ところが、最近急に風向きが変わったようで、世間が中国製品を叩きだしたり、チベット問題が浮上してきたりと、まさに僕がこうなればいいのにナと思っていたような展開になりつつある。でも、まあいざなってみるとちょっとおかしいなと。
それまで中国製品でなにかトラブルがあったって、メディアの扱いは極小で、殆ど無視されてきたのに、昨年末から「あ、そういうわけでこれからは中国叩く方向でヨロシク」と申し合せでもあったように、あれもこれも叩くようになるってのにどうも馴染めない。ずっと前から、それが中国ってもんだろ。なぜ今急に? もうこれは何かの勢力による陰謀というか、まあそれはいいすぎにしても、なにかどこかの誰かがタガをはずした、としか思えない。それ以外こういう風にはなりえない。
そんな中、完全にベストのタイミングでチベットで暴動が起きて、中国がそれを制圧、ダライラマアメリカに飛んでブッシュ大統領と会談、と。こりゃお膳が揃いすぎてるぜ。

以下さらに妄想だけど、まあそんなことダライラマは百も承知、でもこういう行動をとり、全体じゃなくて、中国の一部と戦っている、というんだから、あれだなー、ダライラマは政治家だ。プラスマイナス全部ひっくるめて、それでもチベット民族の復権という目的の為ここぞとばかりに頑張ってる。

別の人で別の例も最近みたので、他人を巻き込んで政治を動かすくらいの人は、こうやって、色々なマイナスを心に刻みながらも、目的を遂行する強い意思で行動しているんだなあと、つくづく思い知らされる。