True Phase、群遅延補正フィルタとして見る

True Phaseを普通にフィルタとして眺めると、(実際には全体が遅れるのですが)相対的にみて、群遅延時間を波長(sec)の1/4だけ進めるものです。
フルレンジスピーカーの出力音圧の時点でそもそも群遅延時間が周波数に対して不一致じゃないか、という前提が必要なのですが、実際のところどうなんでしょうか。
まあそういう未確定な理論はおいておいて、wooferを前にだして、tweeterを後ろにひっこめたような効果があります(差をつけすぎかもしれませんが。100Hzで計算上2.5ms、10kHzで0.025msついてる。そういうユニット分担だったとして、前後の距離でいえば、tweeterとwooferで80cmくらい差がついていることになる)。電気的にはともかく、音圧測定上、タイムコヒーレントじゃないように見えるスピーカーのほうが効果高いかもしれません。最近のでいえばpioneerのS-1、S-3なんとかとか。JBLも全般的にその傾向があるようです。
逆に、そういったこともスピーカーの側で考慮済みのものは逆効果になるということ。
むずかしいなあ。

追記
偶然なのかどうなのかわからないけど、密閉箱の群遅延測定結果を載せているサイト
http://www.daredevil.cn/built/bpb/bpb_precarnival.html
のこれが、true phaseの逆の特性に近いことを見つけた。むしろ補正不足なくらいか。
これにtrue phaseかましたらだいたい揃うなあ。
つまり(基本フルレンジ)密閉箱向きってこと?(開放とかの特性はよくわかりませんが。そっちのほうがより合ってるのかもしれない。不明)

追記の追記
上記のソフトで紹介されているソフトをダウンロードして使用してみた。群遅延があっけなく測れるすばらしいソフトですねこれは……ユニット近接で録ると、fidelioの上部は密閉(fidelio encoreはバスレフだけどこれは古いので)なので、それなりに上記サイトに似た傾向を示した。リスニングポイントで測ると、あまりに壊滅的特性でオーディオやめたくなります……。これはどう解決したらいいんですかねぇ〜。