ようやくSK540 テストフライト。マイクロビーストと比較レビュー

SK540 on Furion 6
飛行場へいってきた。子供ができたことによるヘリ時間の減少と前回の墜落に伴う部品待ちなどで、結局今日までテストできなかった。
マイクロビースト(以下MB)との比較になるけど、SK540は本当に積極的に制御している感じがする。なにかあったらすぐに補正を入れるというか。MBはそれに比べると穏かというか入れる箇所ではしっかり入れるけど普段はもう少し機体まかせ的なところがある。
MBみたいなロボット感はだしにくい。たぶん遅くすれば落ち着くと思うんだけど、MBの時と同じサイクリックのスピードを求めるとSK540の場合サイクリックのバウンスがでてくる。どうしようもないっぽい。
あと困ったのが、チクタク(特に縦チク)時のレイテンシがすごくあること。なんだこりゃ?みたいな。最初はビシっとついてくるけど、折り返しを続けていくとだんだんつらくなってくるのかブレーキングがイマイチになってレイテンシを感じるようになって怖い。
なんでこうなるのかよくわからないなと思いつつ色々触る。ヒラーディケイというパラメータを下げまくってみると、荒れる代わりにレイテンシは減った。一番基本のパラメータであるサイクリックゲインとの絡みなどもまだよくわかってないのでもう少し煮詰めたいけど、とりあえずバウンスを許容すればいい感じにはセッティングできた。
サイクリック制御のバウンスだけど、MBで経験するバウンスとはまた種類が違う。MBでバウンスするようなセッティングにすると、機体自体の制御も不安定になっている。基本的にMBはバウンス自体をすごく嫌っている設計で、バウンスするぐらいなら少しソフトな制御でもOKという感じ。SK540はバウンスがなかなか取れないけど、バウンスしても到着地点をジャイロが覚えている感じがあって多少のバウンスが不快じゃない。むしろその場に留まろうと努力しているバウンスなので、見かけ上はみぐるしいけどMBより安定に感じる時もある。うまくいえないけど、MBのほうが目標値を追い求める時間が短いんじゃないだろうか?SK540はけっこうしぶとく「理想的にはこの角度になっていたい」という運動を続ける。MBはまあこんなもんかなで諦めて、そのかわりバウンスは極力しない設計。

テールの抑えとコンシスタンシー(一定に回る感じ)はSK540が完全にMBより上。あとピルエットの安定度も上。MBだとピルエット中サイクリックがフラフラしがちだけどSK540はピシっとしている。MBはここが一番の欠点。

あと全般的に初心者向けという感じはしなかった。そもそもセッティングはMBより数段面倒だし、PCもいるし、挙動も特徴的なので、どう動かしたいのか、というのが明確でない人だとセッティング厳しいと思う。ただパっと付けてセットアップすればほぼ問題なく飛ぶMBとは全然違う。