若者殺しの時代 / 裁判長!ここは懲役4年でどうすか

http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%A5%E8%80%85%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%A0%80%E4%BA%95-%E6%86%B2%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4061498371
暇つぶしに新書読んだ。文春で連載中の堀井のずんずん……が好きなので。ざっくり言うと80年代周辺を境に若者にとって、社会がどんどん暮らしにくい環境になっていったと、そういう話。ちなみに堀井のずんずん……を切り貼りして再構成したものとのこと。
僕が時代を括るのが嫌いというのもあるけど、かなり無理のある展開でちょっと萎えてしまった。主に80年代分析なんだけどその原動力は戦後世代というより戦争中(満州など)パワーだと思っている僕は、もっとその辺まで遡って欲しかった。ひかり、のぞみといえば真偽はともかく満鉄の話は外せないような気が……。
さっきまで世俗的な分析だったのに、章の最後に突然過激な結論になったりするので、全般的についていけない感が。本になった分、連載より大きい結論に持っていかなきゃいけないのだろうか。気楽な感じでよいんだけどな。

ついでに
http://www.amazon.co.jp/%E8%A3%81%E5%88%A4%E9%95%B7-%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AF%E6%87%B2%E5%BD%B94%E5%B9%B4%E3%81%A7%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%99%E3%81%8B-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8C%97%E5%B0%BE-%E3%83%88%E3%83%AD/dp/4167679965
これも読んだ。
裁判の専門じゃない人が書いているので、こうなんというか全般的に詰めは甘いけどその分親近感はある。著者と同じ調子で詳しくなっていくというか。最初は、ちょっと悪趣味だなぁと思っていても読み進めていくと慣れてきて怖い。
(amazonレビューみると筆者の悪趣味(野次馬的)な部分への批評が目立つが、そもそも悪趣味な本なのだからしょうがない。冷静なものは専門家が書いているのでは。)